3Dアニメーターが語る開発環境。「作品への深い理解」と「風通しの良さ」が生み出す、質の高いクリエイティブ

キャラクターのモーション制作やインゲームのシネマティクス制作等を担当する3Dアニメーター。キャラクターに命を吹き込み、遊ぶ人をゲームの世界へと引き込むアニメーション制作は、3Dゲームになくてはならないものです。

今回は、中途入社としてライトフライヤースタジオにジョインし、3Dアニメーターとして活躍する2名のメンバーにインタビュー。他社での業務経験があるからこそ感じる、ライトフライヤースタジオの特徴について聞きました。

小林 亮
スタジオ本部 第1スタジオ部 Art 1 グループ Art 3 チーム

2017年に新卒で大手ゲーム開発会社へ入社。3Dアニメーターを務める。2023年2月、ライトフライヤースタジオにジョイン。

伊澤 雅都
スタジオ本部 第1スタジオ部 Art 1 グループ Art 3 チーム

ガラケー時代、モバイルゲームのデザイナー兼プランナーとしてキャリアをスタート。遊戯機の映像制作を経て、3Dアニメーション制作へと転向。2023年2月、ライトフライヤースタジオにジョイン。

成長の機会を求めて、ライトフライヤースタジオへ転職

── ライトフライヤースタジオへ入社した理由を教えてください。

小林 亮(以下、小林)3Dアニメーターとして成長ができると確信できたからです。ライトフライヤースタジオは、クリエイティブのクオリティが高いことはもちろん、新しいことへどんどん挑戦しているので成長を求める人にはチャンスが多いことが魅力でした。
5年後の成長を考えたときに、一歩踏み出したいと感じたのです。

── 成長するために挑戦できる環境を求めての転職だったのですね。ライトフライヤースタジオのどこに挑戦の機会が多そうだと感じたのでしょうか?

小林コーポレートサイトに掲載されているインタビュー記事です。とくに印象的だったのは下田さんのインタビュー記事でした。

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小林社員の挑戦を後押しする環境があるのかなと思いましたね。

── 最終的に入社の決め手になったのは何だったのでしょうか?

小林いくつもありますが、面接の際に真摯に向き合ってくれたことが大きかったです。
前職時代、自分のやりたいことが思うようにできず、プライベートでいくつか作品をつくっていました。その作品を面接前に見てくれていて、一つひとつについて質問をしてくれました。質問内容も、作品のこだわりに触れるような深い内容で、本当に興味を持ってくれていると感じましたね。

── 挑戦できる環境と、面接官の印象が決め手になったわけですね、ありがとうございます。続いて伊澤さんにも入社の理由を伺いたいのですが。

伊澤 雅都(以下、伊澤)スキルアップしたいという思いがまず大前提としてありましたが、裁量があって自分のやりたい事ができる環境を求めていました。
前職は、ウォーターフォール型の制作の仕組みが強く、決められた仕様を決められた納期内で仕上げることが重視される環境でした。指示される内容が自分のやりたいことにマッチしていればよかったのですが、そうでないことももちろんあって...。
改めて自分のスキルや経験、やりたい事と向き合った結果、ライトフライヤースタジオであれば、裁量のある環境で、スキルアップができそうだなと思えたのと、私はアニメーションの中で特にキャラクターの個性やストーリーの世界観を表現するのが好きなので、そういった自分のやりたいことともマッチするのではないかと思い、入社を決めました。

── ライトフライヤースタジオに興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか?

伊澤小林さんと同じく、コーポレートサイトに掲載されているインタビュー記事でした。私が印象に残った記事は、『ヘブンバーンズレッド』(以下、『ヘブバン』)でモーションキャプチャーを採用したという内容のものです。

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伊澤記事の中に書いてあった「凝り固まっていないというか、柔軟性と伸びしろがいくらでもあり、無限の可能性を秘めた会社ですね。」という一文をよく覚えています。スタッフ一人ひとりが挑戦をしている会社は、なかなか珍しいのではと感じましたね。

成長実感を得られているのは、挑戦させてもらえる環境があるから

── お2人の具体的な業務内容を教えてください。

伊澤『転生したらスライムだった件 魔王と竜の建国譚(まおりゅう)(配信:株式会社バンダイナムコエンターテインメント)』(以下、『まおりゅう』)のアニメーターを務めています。なかでも私は、キャラクターの必殺技やスキル演出を担当することが多く、最近は絵コンテづくりから任されることもあります。

── 絵コンテからだと、演出をゼロから考えるのでしょうか?

伊澤完全なゼロではなく、大筋の内容はプランナーさんが決めています。その情報から「どのような展開にするか」という部分を絵コンテ制作から考えています。どのような演出がピッタリかアイデアを出すことからのスタートです。
演出を決めてアニメーションを仕上げた後、エフェクトの仕上げはVFX班にお任せしています。その後、仕上がりを確認して自分の意図通りになっているかどうかをチェックするところまで一貫して任せてもらえます。

── 伊澤さんの場合は、裁量権を持って仕事がしたいという想いがあったと思います。ライトフライヤースタジオでは、思い描いていた仕事ができているのでしょうか?

伊澤できています。今の業務内容には非常に満足していますね。
3Dアニメーションに限らず、クリエイティブな仕事では発想力が重要です。アイデア出しから業務を任されることで、自分の発想力を日々磨けている実感があります。

── 小林さんの具体的な業務内容も教えてください。

小林私も伊澤さんと同じく、『まおりゅう』のアニメーターの一人です。具体的にはリードというポジションを担当しており、他のチームとのコミュニケーションやバトルモーションのクオリティ管理をしています。加えて、伊澤さんと同じように自分自身の担当するアニメーションについて、絵コンテから実装までの制作もおこなっています。

── リード業務もやられているという事で、プレイヤーだけでは得られなかった経験も得られているのではないでしょうか?

小林そうですね。自分の知識を言語化したり、資料化してチームに共有する事で、自分の知識を整理する事ができていますし、チームのクオリティ管理やサポート業務は、ディレクションスキル、マネジメントスキルの成長にも繋がっていると思うので、とても満足しています。

質の高いクリエイティブが、ライトフライヤースタジオの特徴の一つ

── お2人は他社での業務経験もあります。ライトフライヤースタジオならではの特徴だと感じる部分は、どこなのでしょうか?

小林ゲーム自体のクオリティが高いことが最大の特徴だと思います。とくに、我々が担当する『まおりゅう』は、原作のクオリティを忠実にゲームに落とし込むことを意識しており、初めてプレイしたときは感動しました。私の好きな必殺技の演出もメリハリの効いた気持ちの良いもので、時間を忘れて引き込まれる、高いクオリティだと感じています。

伊澤同感です。とくに、モデルの質が非常に高いと感じます。根底にレベルの高いデザインがあるからこそアニメ好きな人にも高い評価を頂いていますし、結果的には長寿タイトルにもなっていると思います。

── なぜ、質の高いグラフィックデザインを実現できているのだと思いますか?

小林制作を担当するチームメンバーの、原作への理解の深さがあると思います。
キャラクターの仕様や設定を、メンバー全員が細かいところまで把握しながらゲーム制作を進めています。そのうえで、より良いものを貪欲に追求し続けるので、お客さまに満足してもらえる作品に仕上がっているのかなと感じています。

ゲームづくりへの情熱が、自分の可能性を拓く

── 職場の雰囲気についても教えてください。

小林熱量の高い人ほどチャレンジをさせてもらえる雰囲気があると感じています。「この演出を、こうすればお客さまがもっと喜んでくれると思います」と提案をすると、これまでやったことがないことでも、多少コストがかかることであっても、賛同してもらえることが多いです。だからこそ、自分がやりたいと思ったことを安心して発信でき、それがまた社内の雰囲気づくりにつながっているのかなと思います。
私自身も、とあるキャラクターの演出を絵コンテからつくったとき、これまでとは違う演出の提案をしましたが、スムーズに承認され実装に至りました。チームメンバー全員でつくっている感覚が強く、意見がしやすい環境です。むしろクリエイティブがより良くなるよう、意見が求められる雰囲気ですね。

伊澤風通しがすごく良いですよね。デザイナー内だけでなく、プランナーさんに対しても演出の提案等が直接できますし、すごくコミュニケーションがとりやすいです。

小林同感です。職種間の垣根もなく、先ほども伝えましたが、プロジェクトに関わっている全員一丸で作っているという感覚は本当に強くありますね。

── 最後に、今後どのような方と一緒に働きたいか、教えてください。

小林良いモーションをつくりたくてたまらない、熱量の高い方とぜひ一緒に働きたいですね。また、主体性をもって取り組める人に来てほしいと思っています。チームで良いものをつくり、お客さまへ届けることが、私たちの仕事です。自分の得意、チームみんなの得意を活かして、最高のクリエイティブを一緒につくっていきたいです。

伊澤同感です。とくに私は自分のつくるものに対してこだわりを持てる人と一緒に働きたいです。どれだけ細かい部分でも「これだけは誰にも負けない」というプライドを持っている人は、思う存分力を発揮できる環境があると思っています。
私の場合、他業界からの転職だったこともあり、自分のスキルがゲーム制作にどう生かされるのか分からない部分も多かったです。それでも、ライトフライヤースタジオでは私の経験を理解して、得意とすることや、やりたいことにチャレンジさせてもらえる環境があるので、自分の可能性を大きく伸ばせる会社だと思います。ぜひライトフライヤースタジオで一緒に働きましょう。

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